マリエは事故で瀕死の重傷を負い、病院に運ばれた。
意識不明のまま多くの臓器を損傷しマリエの生命は絶望視されていた。しかしマリエの父は諦めなかった。
当時研究されていた医療カプセルは、患者の生命力を温存したまま細胞をひとつずつ修復し、
未来へその生命を託すことができた。
完治には膨大な年月を要するため、目覚めたとき周りに患者を知る人は誰もいないという不安、
近年悪化する国際情勢などは、患者をカプセルに入れることをためらう者は少なくなかった。
マリエがカプセルに入れられ間もなくのことだった。大きな戦争が始まり人類が自滅の一途を辿ったのは…