ある静かな夜でした。
山のふもとの小さな村で暮らしている少女ファインはその晩激しい光と地鳴りに目を覚ましました。きっと何かあったに違いない。
家の裏の山道を登っていくと、そこには下流の人々の水源となっている美しい湖があります。
泳ぎが得意なファインでしたが、この湖に来たのはとても久しぶりです。
人があまり使わなくなった山道は荒れていたけれど、湖は昔と変わらぬ美しさでファインを迎えてくれました。
昨晩の光と地鳴りはこのあたりだったはず。ちょっと探検してみよう。まずはこの湖から!
山を走って来たので準備運動はもうバッチリ。
空気を胸いっぱいに吸い込んで、ファインは湖の底に潜っていきました…
ファインの冒険が始まります。